「ナツ、おはよ」

「おはよ、麗楽々!遅いよ~」

不貞腐れたようにぷぅ、と唇を尖らせてみる。

麗楽々がケタケタと可愛く笑った。


____麗楽々といると、すごく楽だ。

自分を作らなくていいから。

麗楽々はあたしの全てを受け入れてくれる。



中学生の頃だって、麗楽々が涙を流して、「次ナツをいじめたら、許さない!」とか熱弁してくれたから、イジメが止んだんだ。



だから......何かあれば、あたしも麗楽々を守りたいんだ。

ぎゅ、と麗楽々の手を握る。

「? ナツ?どうしたの」

「麗楽々、今日も1日、親友ヨロシク!」

麗楽々がまた、ケタケタと笑う。

あたしはいつからか、毎日麗楽々にそう言うことを習慣にしている。