サイコパスゲーム

☆☆☆

教室に入ると、いつものように、ラミちゃんが舞美ちゃんに...


アレ？

ラミちゃんが教室にいない。

というか、クラスが蜂の巣をつついたように騒がしい。

ところどころから、

『ラミちゃんが...』というヒソヒソ声が聞こえてくる。

ただの欠席ではないことは明らかだった。

あたしは席につくと、隣の席の華に尋ねた。

華は躊躇いながらも、話してくれる。

「ラミちゃん、転校したらしいよ。

泣きながら、親と学校に来て、『辞めさせてくれ』って土下座したんだって」

「えぇっ!?」

嘘でしょ!?

ラミちゃん、転校したの？

さすがに、髪の毛はダメージが大きかったのかな...。


黙っているあたしに、華が続ける。

「どうやら舞美ちゃん、もう次のターゲットの目星はついてるみたい。

さっきから緑ちゃんたちとニヤニヤしながら話してる。」

緑ちゃんというのは、舞美ちゃんの取り巻きだ。