そう、あたしはあの人に家まで知られているのだ。

逃げ場などない。

家に帰りたくない。

だからあたしは、麗楽々の言葉に力強く頷いたのだった。


☆☆☆

あのあと、麗楽々の親があたしの親に事情を説明してくれて、

あたしは麗楽々の家に泊まることになった。


危険だから、毎朝交代で、お母さんとお父さんが近所のパトロールをしてくれるらしい。


とりあえず麗楽々の親とうちの両親が話し合った結果、

一週間麗楽々の家にお世話になることになったのだ。

お金持ちの麗楽々の家はただっぴろく、

ゲストルームが何部屋もあった。

アパートのうちとは大違いだ。


大テーブルにはマカロンなどのお菓子がたくさん並んでいる。