サイコパスゲーム

「い、やだよ...。ヘール!」


知りたくなかった!

ヘールがかつて、人を殺すことで生計をたてている殺し屋だったなんて!


「嘘でしょ!?嘘って言ってよ!」

「嘘じゃないです。本当です」


毅然とした態度でこたえるヘール。


ぽろぽろと涙が溢れてくる。


「...そろそろ時間ですので、ドームへ向かわさせて頂きます」


ヘールがそう呟くと、ヴンッというおとがして、目の前にはまたあの、真っ白なドーム。


もう既に何人かが集まっていて、各々グループのメンバーと話をしていた。


Gチームのメンバーでは、康人が到着していた。


康人が話しかけてくれたけれど、いま話したい気分じゃない。


胸がいたんだけれど、無視してしまった。

口を開いたらまた泣き出してしまいそうだった。