主賓席に並び、陛下が挨拶をして会食が始まる。
大臣が四人と東西南北にある領地の管理をする公爵が四人、そのご婦人方。
皆自己紹介をし、簡単に仕事や領地のことを話しながら食事が進んでいく。
お酒が入ると、厳しい顔つきだった大臣にも笑顔が出始めて和やかな雰囲気に変わる。
コレットもアーシュレイに厳しく叩き込まれたマナーと会話術を発揮し、初めての社交をそつなくこなしていく。
このまま順調に終わるかと思われた、そのとき、ミネルヴァがコレットに問いかけてきた。
「さあそろそろ、私が代表しまして、皆が興味あることを王妃さまに質問したいと思っていますが、よろしいですかな?」
「はい?興味あることとは、なんでしょうか?」
コレットが笑顔で応えると、ミネルヴァは皆の顔を見回したあと、唇の端をくいっと上げた。
コレットを見つめる目が細められ、意地悪い光を宿している。
「はい。陛下が見初められた王妃さまには謎が多いものですから、巷ではいろいろな噂が飛び交っています。それはどんなものか、皆さんはご存知ですかな?」
ミネルヴァ大臣が皆に問いかけると、婦人がクスクスと笑いながらも空かさず後を続けた。


