陛下の夜着がコレットの間近に迫り、ソファの背もたれとの間に挟まれた形になる。
さらに身動きが難しくなり、コレットは焦りながら叫ぶように言った。
「は、はいっ、すごく興味あります!だって、エドアールさまは、ユーリス王さまと仲が良かったと聞きましたので!なにか知っているかもしれないと思いましたので!」
ふうんと、陛下の鼻を鳴らすような声がしたあと、コレットはふわりと抱き上げられた。
「王太子を誘った理由はよく分かった。先代の死の謎を解き明かしたい気持ちが強いことも。だが君は、勝手に行動しては駄目だ。自分の立場を分かっているのか?」
「お、お沙汰の、偽物王妃です」
「そう、お沙汰だ。だから、君のすべては、私の支配下にある。言い換えれば、今の君は私のものということだ」
コレットの体が運ばれて行き、天蓋から垂れる透けたカーテンがふわりとまくり上げられた。
言葉の勢いとは裏腹にそっとベッドの上に下されたコレットの体の上に、陛下の逞しい体が覆いかぶさる。
いつもの夜と違い、今日は部屋の灯りが全部点ったまま。
コレットの瞳に、灯りを受けて艶々としている銀の髪が迫って来るのが映る。
「だから、今から私がなにをしても、許せよ」
「や、んっ」
いつもは指先で肌に触れてくるだけなのに、今夜は陛下の唇が首筋をなぞっている。


