傍にいられるうちに、なんとしてもエドアールの言っていたことを解明して伝えたい。
陛下を守りたいと、それだけが自分にできることだと、コレットは強く思うのだった。
音楽にのってコレットがターンをすれば、薄い紫色のドレスがふわりと広がる。
可憐に踊る姿は、初々しくも品があり、見る者の心を奪う。
素直に言われたとおりに陛下に集中していたせいか、ダンスはいつの間にか終了していて、大広間中の貴族たちから拍手が起こっていた。
「え、終わったんですか?」
終わりの挨拶をする陛下を目にし、コレットも慌てて作法通りに挨拶を返した。
「陛下、わたし、ステップを失敗しませんでしたか?」
心配になって小声で訊くコレットを見、陛下はクスッと噴き出した。
「今のを全然覚えてないのか?やはり君は、意外で面白いな」
ミネルヴァの顔を見れば分かるぞと陛下に耳打ちされ、コレットが見やれば、夫妻は憮然たる面持ちで立っていた。
体が勝手に動いたと言うべきか、まったく覚えていないがダンスはうまく踊れたようだ。
きっと、陛下のリードがうまかったのだろうと思う。


