「はい。どんどんお話します。でも陛下も、もっとお話してください」
「分かった……努力しよう。それで、早速なんだが。明後日の午後は少し時間が取れる。君は、連れて行ってほしいところはあるか?」
「え!?まさか、わたし、出かけられるんですか?」
思わぬ提案に驚くコレットだが、行きたいところと訊かれてすぐに思い浮かぶのは牧場だ。
ニック夫妻に元気な顔を見せたいし、牛の声も鶏の声も聞きたい。
コレットの青い瞳がキラキラと輝いた。
「陛下、それなら……」
「ああ待った。念のために言うが、牧場は駄目だぞ」
「あ、そう、ですよね」
言葉にする前にくぎを刺されてしまって残念に思うが、うーんと考えれば思うことはひとつだけ。
コレットは、行きたい場所とお願いをひとつ、陛下に告げた。


