イジワルな彼とネガティブ彼女

想定外のトラブルがあったりもしたけど、予定通り18時には終了した。


明日あさっての仕事があるから、挨拶を済ませると、みんなまっすぐ帰宅していく。


私もさすがに疲れて、自宅最寄り駅に着いてからコンビニでビールを買って帰った。


だけど、駅でもコンビニでも、楓さんがいないか探している挙動不審な私がいた。


いくら最寄り駅が同じだからって、偶然出会う確率なんて限りなく低いのに。


その偶然を、どこかで期待している自分がいる。


私から楓さんに連絡をして、偶然を必然に変えればいいだけなのに。


目をそらした今日の楓さんが、邪魔をする。


お風呂に入ってからビールとナッツという夕飯とはいえないものを食し、すぐに眠ってしまった。


翌朝起きたら、顔に疲れが残ってた。


当たり前か、今の私はストレスのかたまりだ。


就活中の学生のような地味なスーツを身にまとい、クリスマス以来つけ続けているネックレスをかけた。


まだどこかで、楓さんを信じているから。