倉庫にしてる部屋の窓を何気なく見た時。


こんなとこに窓があったんだ、ぐらいの気持ちだった。


窓の隣にある角の柱に目がいき、その柱に隠れるように箱の端が見えた。


もしかして・・・と近づいてみたら。


「足立くん、あったよ!」


「えっ、どこですか?」


駆け寄ってくる足立くんに、


「ここ!」


と指を差した。


「ほんとだ、あーよかった・・・」


ラベルを確認した足立くんは、一気に力が抜けたみたいで、床に座りこんだ。


「誰かがここに移動しちゃったんだね」


「ほんとによかった、これで帰れます」


「お疲れさま、これどこに移動する?」


「あ、俺やりますから」


「手伝うね」