ようこそ!!青蘭高校へ!!

◆ 太輔・side ◆













暗闇に慣れ、沙良の顔がより一層わかる。




「ふっ… 寝ていれば可愛いのに… 」



長いまつげにそっと触れた。



感じたのか体をゴゾゴゾ…




あ…





離れる…





行かないで…





痺れていない腕を回し抱きしめた。



温かさをまた感じる…



「何で出てくるんだよ… 」



止まっていた涙が再び溢れてくる…




「沙良… っく… 」




俺は、切なさを埋めるかのように沙良を抱きしめた。




温かさに痛みが和らぎ眠気が…




「沙良… 」





























「んん… 」




何?





眩しい…




「??… あれ??」




いない… ?




昨日 しっかり抱いて寝たはずの沙良がいない…




??




「沙良?」




ムクッ…





ズッキーーーーー… ン…





「痛っつ!!!!」




ドサッ…




「っ~~… ぅ~~… 」




胃の激痛に布団に倒れた。




「はぁはぁ… 」



痛みが治まるように撫でた。


でも、治まることなく動けないでいた。




相当 悪いかもな…



でも病院には行かない。



一樹に心配かけたくないから… それに…



病院に行けば 居所を知られてしまう。



迷惑かけられない。



市販薬で抑えよう… でも、痛くて動けない…




「困ったな… 」




ん?




誰かの足音がする… 沙良か?





「太輔君、起きてる?」



あ!!沙良のお母さん!!



洋子さん!!



「は、はい!起きてます」


「いいの、寝てなさい」



痛みを我慢し起き上がろうとしたが止められた。



「起きてるなら食事持ってくるわね」



あ…




「いえ… あの、俺 帰ります、すみません」


「いいから まだ 寝てなさい」








「心配しなくてもちゃんと学校には連絡してあります」




洋子さんが俺を撫でた。



ふわっとした感触。



そして 冷たいが手の重み…




初めての感覚…




気持ちいい。




「ゆっくりしなさい… ね?」




洋子さんは優しく笑うとリビングからキッチンに行った。




時折 感じる彼女の気配に安心する。





お母さん…






母さん…






母と言う存在。










俺にはいない…





初めからいない…










沙良のお母さん、洋子さんが俺に笑うと嬉しくなる。





でも…





悲しくもなる…