ようこそ!!青蘭高校へ!!

あれから1時間くらい経っただろうか…



藤崎の呼吸はすっかり安定し、気づけば静かに寝息を立てていた。




カタン…




あ…





音が出た方を見ると静かに近づいてくる藤原先生。





「沙良、俺 帰るから」








「悪いが、太輔のことちょっとだけ預かってくれ」




え?




「預かる?」



どういうこと?










「今、動かしたくない… よく寝てるから」



あ… そうだね…



「ココだと寝れるらしい… 」



え?



寝れる?




「俺、日曜まで研修で名古屋に行かなくちゃいけなくてさ」


「俺が側にいれば無茶はしないんだが… でも、ココでこれだけ寝れるんなら大丈夫かなって」



先生は、優しく藤崎を撫でた。





「お前のお母さんがいてくれて良かった… 」




お母さん?



どういうこと??




「明日は休ませるから、一人で学校に行ってくれ」


「あ、はい、わかりました」




何か… 事情があるんだ…



藤崎には、何か人には言えない秘密がある。



なぜだか そんな気がした。




ぽんぽん。




へ?





「頼んだぞ、未来の生徒会長さん!!」









誰が生徒会長よ… まったく…




藤原先生は私の頭をポンと撫でると帰って行った。










『お前のお母さんがいてくれて良かった… 』





先生の言った言葉が気になる…





「ねぇ… お母さん、藤崎 何があるの?」








お母さんは、藤崎を見つめると悲しそうに笑った。




「… いつか知るわ。でも、今は何も聞かないであげて」







「ただ側で見ていてあげなさい」




側で?




「彼が話してもいいと思ったら話してくれるわ… 」




そう言い… 藤崎を撫でた。



まるで藤原先生のように愛おしく…




「私になんか話してくれないよ、だってケンカばっかりして… 仲悪いもん」




お母さんがくすくす笑い出した。




「バカね、『ケンカするほど仲が良い』って言葉があるわよ」



え~?




ケンカするほど仲が良い??



そうなのかな~??




「それよりご飯にしましょう」




はっ!!そうだった!!



バタバタしてお腹ぺこぺこだ!!




「うん!手伝うね!!」



「おわっ!?」




立ち上がろうとした時…





グイッと何かに引っ張られた。