ようこそ!!青蘭高校へ!!

きゃ~!!



神崎先輩がお店に来てくれるって~♪



やったね!!嬉しいーー!!



「くふふふっっ♪」



ダメだ、笑いが止まらない。



「はぁ~、それにしても先輩かっこ良かったなぁ… 」



背も高くなっててぇ~ うふっ。



「お前、さっきから何ニヤニヤしてんの?」



へ?



「キモすぎなんだけど… 」



うっ…



廉耶のキツイ一言。


でも、これくらいじゃ 私はめげないもんねー!!


夜に神崎先輩に会えると思うと なんのその!!


沙良ちゃんは無敵です!!いえーーい!!



「だから、何なの?その変なキモイテンションは?」


「いいの!!ほっといて!! で、?何?」



廉耶の大きな溜め息…



「そろそろ 行く時間」



え!?あ!!



「そうだ!今日は5時限までだった!!」



木曜日は、先生たちの会議があるらしくて1限少ない。


そのため、この1時間は、部活や自習に当てられている。


私たちは、生徒会がメイン。



「しょうがないなぁ… 行こ」

「きゃー!!藤崎先輩に会える~!!」



へ!?



ゲッ!!そうだった!!



このきゃぴきゃぴ3人組!!



本当にいいのかな… この人たち連れて行っても…


いささか不安になりつつも、廉耶と私の後ろをついて来ていた。



「ちいーす!!」



廉耶は、相変わらずのチャラさ加減で入って行く。


私は、黙ってそ~っと入ろうと…



「「「こんにちは~!!」」」



うわっ!!



声デカ!!



「何!?誰!?」



ほら… 森ちゃん先輩、驚いてんじゃん…


元気がいいのはいいけど… 控えめでお願いしたい。



「先輩たちのお手伝いに来ました!!」



ぶりぶりの笑顔と仕草…


すごいな… さすが女の子って感じ。



つん…




ん?




「手伝いなんかいらない、帰ってもらえ、ウザイ」



ボソッと小声で言ってきた… 藤崎。


確かにウザいと思うけど…



「自分で言いなさいよ、何で私が言わなくちゃいけないわけ?」


「お前が連れてきたんだろうが!!」



カチン☆!!



「私じゃないわよ!!廉… 」


「太輔先輩、何のお手伝いしましょう?」



藤崎に近づいて笑顔で言った。



「マズイよ!!」



え?



森ちゃん先輩?



「君たち… 」


「出て行け!!」




ビクッ!!




「お前らに用はない!!さっさと出て行けーー!!」



藤崎!?



「藤… 落ち着け… 」


「うるさい!!俺を名前で呼ぶなーー!!」



バン!!



ガタガタガタ… ガチャーーン…








椅子を思いっきり倒した…


そして、あの冷たい目が彼女たちを見る。



「… っく… 」


「ごめ… 」



あ…




泣いちゃった…



動機は不純だけど、手伝ってくれようとしてくれる人を…




「藤崎!言いすぎだよ!!可哀相じゃない!ただ手伝いに来てくれただけなのに!!」


「うるさい!!いいから出て行けーー!!」








ダメだ…



すっかり冷静さを失ってる…



でも、こればかりはちゃんと言わないと。



キッと藤崎を睨んだ。




「冷静になって、藤崎」


「沙良ちゃん、もうやめて」



え…



森ちゃん先輩?



「ごめんね、せっかく手伝ってくれようとしたのに… でも、お手伝いはいいから… 」



森ちゃん先輩は、3人に優しく言った。



3人は、泣きながら生徒会室を後にした。








気まずい雰囲気が生徒会内に漂う。




「藤は… 」



え?



みつ先輩?




「藤は… 名前で呼ばれるのが一番嫌なんだ」




一番 嫌?



名前で呼ばれるのが?




「トラウマがあるらしくて… 」




トラウマ?




「悪いが、お前達も藤を名前で呼ばないでやってほしい、頼む」



みつ先輩は、淋しそうに言うと藤崎の側に行った。









藤崎のトラウマ…




でも、あの人は呼んでたよね?




『太輔』って。