叶くんにお弁当を届けたあの日から、あの人の事が気になって仕方がなかった



「はー…」


「チーちゃん、今日3回目」


「え?何が?」


「溜息」


「え、嘘」



そんなに私溜息ついてたかな



「何があったの?」


「特に…」


「な訳ないでしょ」


「うぅ…じつは…」




アサちゃんにアノコトを話した




あの人は誰なんだろう。
叶くんに聞こうにも聞づらくて

もう1度あの人に会いたいな……なんて




「頑張りなよ!初めてじゃん!」


そう、私が男の人を気にかけたのなんて初めてで
叶くんという美形が居るもんだから

周りの男の子なんてなんか微妙で(失礼)



初めて私が目を引く人を見つけた



凄く綺麗な顔立ち…。



「第2講義室いこ。」


「…は?え、ちょ、ま、!アサちゃん!?」