「失礼しまーす……」




そして、これまた恐る恐るドアを開ける




「叶くん…」


「ん………誰?」



「あ…えっと…スイマセン。
叶くん……平井叶の妹です」


「叶…?いまいねんだけど」



あんのバカ兄貴



「いつ戻りますか?」


「すぐ」


「すぐ……」



何この単語



「じゃあこれ、わたしておいてほしいんですけど…」



あ、でも、叶くんからも私のお弁当もらわなきゃなんだ



どうしよう



「待てば?すぐもどってくるし」


「じゃあ…そうさせてもらいます」




アサちゃんと学校にしては
設備が整った もはや 家のリビングみたいな部屋に入った