「ぱぱ…まま…」



幼い頃の夢を見た。
大切な2人が私のせいで死んだ夢


いや、現実。




あれは、私が6歳になったばかりの時
私が6歳の誕生日だからと駄々をこね

ぱぱとままと兄とでショッピングモールに向かった時だった



ぱぱもままもすごく嬉しそうに
楽しそうに


手を繋いで歩いたっけ…





帰り道、大きな風船を持ったウサギさんが私を手招きした

それが欲しくて、パパにオネダリをした私



ぱぱも快く買ってくれた


風船を買ってもらった私は上機嫌で車に乗った





その後、家に向かって走り出した車に
居眠り運転をしていたトラックが突っ込んできた



一瞬の出来事だった


ぱぱとままは重体だった病院に運ばれ、すぐ死んだ。
私と兄は重症だったもののなんとか助かった。



私がショッピングモールに行きたいと言わなければ
私が風船を欲しいと言わなければ

こんな事故に巻き込まれなかった