「うわ…っ?!時間ヤッバい!!」

カーテン越しに届く春の優しい朝日の光の中、目覚まし時計を見た私はベッドから飛び起きた。

『遅刻女王』

こんな異名を持つ私でも、今日の遅刻だけは避けたい。

始業式で、皆が静まりかえっている体育館に一人で入る事以上に恥ずかしい事はない。