『月ってなあに?』

今の声、もしかして幽霊!?
体がヒヤッとした

誰かが俺の部屋に入って来たのだ

「ねー聞いてるー?」

これは人?なのか?
わからないけど話かけてくる
そして

目の前に来て

「あたしねーあそこから来たのあの光ってる場所ー。もしかしてあれが月なのー?」

理解した、俺は普通に受け入れた

「うん、あれが月」

この人?、かぐや姫

うん、よく見ると綺麗だし白い
あとはきっと自己中心のやつだし話し方ノロノロ
女子まるだしだな

でも、幽霊じゃなくて良かった
危うく、優 ちゃんに頼るとこだったから

「ふーんあれが月ねー。わたし月から来たんだー。ねえあなた名前は?」

次は名前を聞いてきた

「松久みくと」


「ふふんみくとー。お・・・あ、あたし。あたし変かな?月から来たし」


あ・・・気にしてるんだ
ってかいま絶対俺って

「全然変なんて思ってない。き、綺麗だし」

「ふーん、ありがとなみくと。じゃーいいや、なあみくと俺は男だ。みくとって変な名前してるなあ?俺は事情があってこの名なんだからな」

え、お前のこと慰めたのに
俺の名前否定してきた

「・・・そうだよ。俺は変だよ!親とは血が繋がってないし性格女みたいだし。それに・・・」


男子が好き
優ちゃんが好き

なんてな

「い、いやそんなこと言ってんじゃないんだよ!そ、そうだなーあ!珍しいだ珍しい!」


「珍しいって何?で、男女は何しに来たのさ。名前も言わないで!男女だし!!」

泣いた顔して怒っても意味無いのに

「あ、忘れてた。おれは輝夜。で、何しに来たかは忘れた。けどお前を救いにきたのは確かなんだ。だから信じて俺を、で
泣くな」

「・・・なっ泣いてない」


「はいはい可愛いみくと。誰か来たみたいだ」


来るとしたら優ちゃんくらいだけど

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「みくと、寝た?」

ゆ優ちゃんじゃん!?

ゴシゴシ涙拭き取って、ちょっと鼻声で

「うーうん起きてる。」

大丈夫、ちゃんと会話できてる

「入っていい?」

「いいよ。何で来たの?」

「みく今日変だから」

そうでした、優ちゃんと家隣だった


あーあ優ちゃんには何でもお見通しか


「あとみく戸締りできてるか見に来た」

「あ。開けたままだった」

どうりでかぐや入れたんだ

(いや。俺は月からきた)

「わっ!!」

びっくりした・・・かぐやか
て、テレパシー?

(ははっびっくりした?得意なんだ俺)

「大丈夫?」

ドキ

優ちゃんまた大丈夫って

「大丈夫って何?」

おれ、言い過ぎ
心配して来てくれたのに

「今日の「大丈夫だってば!何回言わせるの?優ちゃんがモテモテなのは仕方無いしょ?俺、そんなのずっと知ってる!」

でも
止められない
次々にヒドイ言葉が飛んで出ていく


「俺は別に」


「優ちゃん・・・帰りなよ。もう遅いし」


お願いだから優ちゃん悲しい顔見せないで


俺の心臓らへん、痛い