そこで止まる声。



『……やっぱり、何でもない、ごめんね…』



な、


そこでやめるかウジ虫ーーー!!!


そんな可愛さ求めてないーー!!!!


そういうの好きだけど!!!




「えッ、いや、話してよ?!」



ボロが出そう。



何なのこのウジ虫。



『何か君に迷惑かけそう…だから…』



そんな重大な事を背負ってるのかウジ虫!


闇だな!コイツ!



「だ、大丈夫だよ?!何でも話してみて?!」



駄目だ、私がパニック。



『じゃ、あ……』



なんだ?!『じゃあ』って?、

まあいいや!くそう!!



『お、俺、他人より劣ってると
思うんだ……』



心が持たない。



「ど、うしてそう思うの…?」



駄目だ、私へろへろ。


徒歩もキツくなってきた。


早く家に帰ろう。



「全部、が他人より、ダメな気がするんだ…」



これはそんな事ない!って
返してあげるべきのやつか。



「そ、そんな事はないと思うよ?!
君にもいい所はたくさんあるはず!」


『…本当にッ?!』



声が上がった。きっとこれはキタぞ。



「君にも得意な事はあるでしょう?!
きっと他人にも出来ない事とか、

他人には無いような事とか!!」



『……他人には無いような…』



やばい、声のトーンが落ちた。

まずいぞ、これは。



「えっと、何か気分紛らわそう、な?!
じゃあ好きなものの話でもしよう!」



とりあえずテンション上げよう作戦で。