ねこと流星は彼のすべて。

「楽しかった〜!!」


「あ〜!久しぶりに乗ると楽しい!」



青もジェットコースターは楽しかったようで
嬉しそうにはしゃぐ。



「次、あっち!!」



青はまた私の手を引っ張る。


23の大人がはしゃいで
みっともない気もするけど、
私は天使がはしゃいでるようにしか
見えない。


末期だな。


幸せすぎて私、死にそう。


もう何でも付いてくぞ。



「早く早く〜」



さあ、どこにでも行け。


地の果てでも付いていくからな!



「ここ!!」



「よし、次は〜…えッ……」



きゃ〜!なんて女の泣き声がする。


幻聴とかじゃなくて。


女の怖がる声。



「お化け屋敷!入ろ!」



いや、まてまてまて。


私は足が止まる。



「えッ、待って、せ、ッ……い」



あまり周りにバレないようにも
うっかり呼んでしまわないようにしよう。



「ほら、俺がいるから行こ!」



青は相変わらず手を繋いで
紳士のようセリフを吐く。


確かにこれは一大イベント。


女性が男性にくっつける
くっそ重大イベント。


しかしながら、私はこういうのは苦手。


しかもリアルで話題の
ここの遊園地の名物、お化け屋敷。



青は全くもって怖がる素振りはない。


むしろ私の反応を楽しんでるようで。



「俺にくっついてていいから」



なにこのこういう時だけ男前な!!


いや、男前なのは元からだけど!


それを覆ってるのがヘタレだから!!



「……ッひ……」



私は『どきどき♡』どころではなく
『どきどき(死亡)』なんだ。


青の腕にしがみついて、あまり
前を見ないようにしよう。


夢に出てきても困る。