ねこと流星は彼のすべて。

「なずなが俺のファンだって
言ってたから、名前は伏せてみたの」



実物はステージで観たよりも
高身長でイケメンで
紳士だった。


モデルみたいな身体で、
ちょっと天然で。



「××駅にいたのに、誰も声かけられなかった
から俺ってまだまだだな〜」



それだけで、『売れてない』だなんて
言うからまだデビューしてないもんだと…。



超絶売れっ子だよ!!!!くそ!!



「でも、なずなはすぐに
気付いてくれたんだね、ありがとう!」



それだけで感謝を言う君が好き!!



「もう……緊張しま、くりだから、やめて」



青に手を引っ張られて
私はガッチガチに緊張している。



手汗かいてないかとか、
いま変な顔してないかとか。



いやそれよりも、この手が
すごいどきどきしてる!!!!



さり気なく手を繋ぐところが
本当にすごい!この人!!ヤダ!!



こんなオシャレな人の隣を
歩いていて、逆に本当に青か
疑いそうになる。



「そんなに緊張しなくてもいいのに」



電話ではヘッポコぶりが
出ていたのに、こうして実際に
会ってみると、本当に紳士。



「なんだかデートみたいだね…!」



照れる青を見てしまい、
私はぶわわわッと顔が熱くなる。



「ほん、と、やめて…恥ずかしい」



私は繋がれてない左手で顔を隠す。



「ほら遊園地!!」


青が指を指す方向には
観覧車とジェットコースターが
見える、ちょっとした有名な遊園地。



「えッ、遊園地行くの?!」



「行こ行こ!俺久しぶりなんだ!」



私を引っ張っていく青は
可愛い。子供みたい。死にそう。