『ありがと、う…でもまだまだ
売れっ子ではないから……』



デビューはしてないのか。


まあでもウジ虫がデビューして
相当売れたら、私はとんでもない人と
電話して相談乗ってたんだろう。



『でも、その今日会った人に
なにもされてはないんだよね…?』



「うん、?別に話したくらい」



『良かった、それだけ確認したかったの』



なんだ、ウジ虫ジェントルマンか!



「ありがとう、お仕事頑張ってね」



『うん!ありがとう!おやすみ〜』




そういって切られた電話。



そして切ってからまた気付く。



「あッ、また名前聞いてない」



芸能人だってのに聞くのを忘れる、
だなんてなんという失態。



それにウジ虫にも疑問が湧いた。



「何で、会ったこと知ってるんだ…?」