「女の子がいっぱいいて最高!」


奴は黒をベースにした服装。


高身長を生かしたスキニーも
白の1本ラインが入ったニットも
腕時計も、丸いピアスも
全部、黒。


ちなみに、爽やかを演出する
爽やかイケメン風髪型も黒髪。


しかしながら目の色は黄色という謎。



というか、本当にこの人知らないんだけど?!


しかも何か気持ち悪い!!ヤダ!!



あまりにも周りが増えてきて
場所を応接室に移動した。


ちなみに私と見知らぬ奴、ふたりきりだ。


しんどい。今すぐ出たい。



「あの、どなた様…でしょうか」



恐る恐る聞く、というか早く帰りたい。



「うん、君が俺を知らないのは当たり前だよ」



やっぱりか。



「じゃあ、なんでここに」



多分ヘタしたら奴は犯罪者だ。



「以前、君の電話に間違い電話が
なかった?」



ピッと当てられて逆にゾッとする。


というか何で知ってるのか。



「…ありましたけど、それが何か?」




「もう、その電話には取らないでくれ」