友香が行き先を知りたがっていたから?
湊くんが今日、
調子悪そうにしてたから?
───違う、多分違う。
私は手当り次第、病院中を探した。
居るはずもないと思いながらも、
他の病棟や、カフェも探した。
どうしよう………他に
湊くんが行くような場所って……………。
カフェは2階にあって、
窓は大きなガラス張りになっているけれど
それほど眺めがが言い訳でもない。
だけど循環器科のある
D病棟が離れて向かい側に立っていて、
病棟の1階から最上階まで見渡せた。
ほとんどの窓に明かりが灯っている。
ほぼ満室ってことかな。
外はもうとっくに暗くなっていた。
今日のように晴れた日は、
この病院からは割と星が見える。
私が仕事する3階では
よく見えないけれど、
屋上ならいつでも良く見えた。
凄くどうでもいい話だけれど、
一度だけでもいいから、
夜の誰も居ないあの屋上で
冷たい床に大の字に寝そべって、
星を眺めてみたい。
………そんなことを思ったことがある。
────ん……?屋上……………??
そうだ屋上!
屋上だけまだ探してなかった!
私は弾かれたように再び動き出して、
エレベーターで屋上へ向かった。


