明日も歌う あなたのために


静かに扉を開くと、
そこに湊くんの姿は無かった。


「え………?」


少しだけ食べた夕飯が
テーブルの上に置かれたまま、
湊くんの姿がない。

トイレに居るわけでもないようだ。


───そうだ…友香が言うには、
昨日も同じ位の時間に…………。



「どこに行ったんだろ…………」


私はひとまず食器を回収すると、
ナースステーションに戻った。

「誰かっ325号室の高梨さん
どこに行ったか分かりますか?」


「高梨さん?」

「見てないです……」

「病室に居ないの?購買とかじゃない?」


購買………。
行ってみよう。