明日も歌う あなたのために




「だからおにーちゃん、
かなしいかおしないで」


「岬……?俺は悲しい顔なんか……」


「してるもん!」


岬は、俺の手を握る小さな手に
ぎゅっと力を込めた。


「おにーちゃん まえまでは、
うたってるときはいつも
うれしそうなかお してたのに……
さいきんかなしいかおするよ!?」



「─……………え?」


歌っている時の俺が、
嬉しそうじゃない………?


そんなはず、ない。

俺は歌が大好きなんだ。