「岬には、我慢ばっかさせてるな…… 兄ちゃん、岬がいい子で すごく助かってるんだから…」 思わずそう零して、 岬の柔らかい髪を撫でた。 すると岬は、俯いてしまった。 「みさきやっぱり……かしゅに なるのやめようかなぁ」 「え?」 「おいしゃさんになって おにーちゃんのびょうきをなおす……!」 澄んだ大きな瞳で、 俺を見詰めて、手を握った。