明日も歌う あなたのために


「岬には、我慢ばっかさせてるな……
兄ちゃん、岬がいい子で
すごく助かってるんだから…」


思わずそう零して、
岬の柔らかい髪を撫でた。

すると岬は、俯いてしまった。



「みさきやっぱり……かしゅに
なるのやめようかなぁ」

「え?」


「おいしゃさんになって
おにーちゃんのびょうきをなおす……!」


澄んだ大きな瞳で、
俺を見詰めて、手を握った。