明日も歌う あなたのために



「───おねーちゃんはいいよ。病人や車椅子の扱いにも慣れてるだろうし、高梨のことも良くわかってるもんね」



「花瑠………」



「だけど私だって高梨の事分かりたいって思ってるし、力になれるようにいつも気遣ってる。

確かに私は無力かもしれないけど、気持ちはおねーちゃんと同じなのに。なんで私だけが分かってもらえないの?」



「花瑠、俺は……」




「高梨だってそうだよ。全然私のこと分かってくれてない」





そう短く告げて、二人に踵を返して思わず駆け出した。



高梨はまだ何か言いたげだったけど、振り返れなかった。



お姉ちゃんは、引き留めなかった。何も言わなかった。














────私が、高梨を思う気持ちはね。


それは絶対に、おねーちゃんに劣ってるつもりはない。




───それなのに、高梨の気持ちは私に向いてない。





そんなの、私が勝手に好きになったんだから仕方ないんだって、頭では理解してる。





だけど…………