明日も歌う あなたのために



「──あれ……湊くんこれどうしたの?」



おねーちゃんがそう呟いたのを聞いて顔を上げ、おねーちゃんが掴む高梨の左腕に、青い痣が出来ていることに初めて気付いた。




────どうしよう………………あの時のだ。



「湊くんのこの痣どうしたの?花瑠」




────なんで私に聞くんだろ……。




「……転んだのよ」



「え、転倒!?車椅子使わなかったの?」




「違うわよ……車椅子ごと……」




おねーちゃんの顔が曇っていく。


花瑠がついていながら、とでも言いたげだ。


私は目が合わせられない。


当たり前だ。

だって、私がついていたどころか、私が高梨を車椅子ごと倒してしまったんだから……。




「いや、別にちょっと車椅子から すてんって落ちて肘ついたくらいだけどな」




高梨はさっきのように私たちを険悪ムードにさせないようになのか、私を庇ってくれる。


助かるけれど………そこまでされたらさすがに申し訳ない。



ただでさえ今日は高梨に迷惑かけてばかりなのに。