私は床に膝をついて、座っている高梨より下の目線から高梨を見上げる。
肌寒い廊下なのに、子供みたいにほんのり赤く染まった頬にそっと触れた。
「………………好きだよ………」
このままぎゅっと抱き締めて、私だけのものに出来たらいいのに。
────こんなに近くに居るのにね。
立膝のまま、ぐっと背中を伸ばして背伸びした。
高梨の綺麗な顔が目の前にあって、息のかかるほど近い距離。
そっとその唇に、触れたくなっただけ。
高梨の肩に置いた腕に、ぐっと力を込めた。
車椅子がキシ、と音を立てた
その時だった。
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