「まず……倒れた時の事。ごめん……」
目覚めた後で母さんから聞いた。
2人が授業に出ずに救急車にまで付き添ってくれて、俺の容体が安定するまでずっと処置室の前で祈ってくれていたってこと。
それに、倒れた時の記憶はおぼろげだが、二人が必死で俺の発作を落ち着かせようとしてくれたのを覚えている。
「あと……INFINITYのライブのこと……………」
俺が一番に謝りたかったのは、このことだった。
───本当なら今日はライブ12日前で、書き終えたばかりのオリジナル曲も完成に近づいていて、スタジオ三昧でラストスパートの仕上げに入っている時期だ。
「ごめん………言い出しっぺの癖に駄目にしちゃったな…」
どんな奇跡が起きたとしても、イブのライブまでに退院することはできない。
ましてや、歌うなんて……。


