「まぁ……やめてやれよ。ミナだってまだ本調子じゃねーだろ」
「いいよ、龍。俺花瑠たちに謝んなきゃいけないこといっぱいあるし……」
俺は改めて2人に向き直って、ベッドの上に正座をする。
涙目の龍も、怒っていた花瑠も、きょとんと目を丸くしてそれを見ていた。
「え……えっと、この度は、二人に多大なるご心配とご迷惑をお掛けして……申し訳ありませんでした!!」
そう出来るだけ声を張って、誠意を込めて深々と頭をベッドに押し付けた。
「え、ミ…ミナ!?何も土下座しなくてもいいだろっ!」
「そうだよ高梨!私もう怒ってないからっ!ほら……っ」
「いや、でも……」
「でもじゃないよ頭上げて!ほら……ちゃんとお布団入って、横になって!」
花瑠と龍は俺の身体を心配して、俺を再びベッドに寝かそうとするが、首を横に振って頑なに拒否をした。
「寝っ転がって謝るなんて非常識だろ!」
「いやだから……何を謝ることがあるのよ……」
「だから……たくさんだよっ!」
イキナリ叫びすぎたのか、フッと軽く眩暈がして思わず眉間を抑えると、
龍が無言で強く腕を引いて俺をベッドに倒すと、その怖い表情とは反対に優しく布団を掛け直してくれた。
「────聞いててやるから、落ち着いて話せ」
こうゆう顔をしている時の龍には、抵抗も反論もしないのが一番賢い。
これは、幼なじみである俺の経験から言えることだ。
普段はおちゃらけた性格の龍だが、怒らせると手がつけられない。
だからこうゆう時は、俺が素直に龍の言う通りにするしかないんだ………。
ちらりと花瑠の方を見ると、花瑠は優しく「ゆっくりでいいよ」と声に出さずに口を動かしてくれた。
それに少し安心して、俺は横になったまま深呼吸を一つして、ゆっくりと話し始めた。


