それから植田先生は、VADと呼ばれる補助人工心臓について詳しく教えてくれた。 手術の方法やリスク、VADの扱い方の勉強会やテストのこと、リハビリのことだ。 「現時点での最終的な目標は、VADを装着した状態での復学だね」 植田先生がそう言った言葉に、深く頷いた。 「湊くんの体調を考えたら、術後もリハビリもだいぶ厳しいものになるかもしれないが……」 「──大丈夫です。頑張れます」 ─────その方がいい。 ただ白いベッドの上でぼーっとドナーを待っているよりは、 自分でも何か頑張りたい。