「うん……言うほどのことじゃないと思って……」
「ミナ、そうゆうことはちゃんと母さんたちに言いなさいっ」
「そうだよ、湊。これからも辛いときはちゃんと俺たちに言うんだよ。何かあってからでは遅いんだからな?」
「─────ごめんなさい………」
いろんな意味の込められた「ごめんなさい」だった。
母さんは俺を健康に産んでくれたのに、イキナリ病気になんてなってごめん。
母さんと父さんから生を受けて与えられた心臓なのに、他人のものや、機械に頼ならないと、上手く生きられなくてごめん。
そんなたくさんの「ごめんなさい」が浮かぶけれど、一つだって口に出来やしない。


