そんな2人の背中を見送ると、私は傍らに立っていた植田先生に頭を下げた。
「ごめんなさい、植田先生!勝手な行動をとったりして………」
そう謝った私を見て、植田先生は笑顔で首を横に振る。
「いいんだよ。あの子には佐原さんが必要だからね」
「私を………必要?」
「ああ、主治医として彼とコミュニケーションを取っている内にね、なんだか分かってしまったよ。彼ってば通院日の度に、さり気なく君の様子を聞こうとするんだからねぇ」
────私の………話を………?
「最初はね、ただの憧れだと思ったんだよ。入院中に出会った美人看護師に惚れるなんて、いかにも中学生男子らしいじゃないか」
だけどね、と先生は続ける。
「会う度に男らしくなる彼を見ていて分かったよ。湊くんは君に淡い憧れを抱いているんじゃない。しっかり、自分の手で護りたいと思っているんじゃないか、ってね」
──────湊くんが……………
私を、護りたい………?


