植田先生の後を追って処置室に入ると、たくさんの医療機器に囲まれたベッドの上で、色素の抜けた顔の湊くんが、ぐったりと目を閉じたまま、喘ぐような不規則な息を繰り返していた。 救急看護師ではない私が勝手に植田先生の後を追ってこの部屋にいることは、普通では可笑しなことだけれど。 だれもそれを気にする余裕などないくらい緊迫した空間だった。 ぐらぐらと現実感を宙に浮かせたまま、長いような、あっという間のような時間が 過ぎていった。 涙が止まらなかった。 ただ何度も、何度も彼の名前を呼んだ。