────お願い………、早く……………早く薬効いて!!
そう必死で祈って、無意識に高梨の手を握る力が強くなる。
だけど反対に、高梨の握る力は緩まって、ずるりと私の手のひらからすり抜けて床に落ちる。
え………
反射的に手のひらから高梨の顔へ視線を戻すが、支えていた高梨の身体が私の方へ倒れ込むように沈む。
一瞬、私の祈りが届いて、薬が効いてくれたのかと思った。
だって高梨の顔から、苦しそうな表情が消えたし、荒い息も静かになったから。
「………ミナ……?!」
だけどさっきまで1人冷静だった飯田の顔が青ざめたのを見て、そうゆうことではないのだと理解する。


