「それなのに高梨は……また大切なものを作ってしまったんだね」 いまだ窓の外を睨みつけたままの高梨は、静かに頷いた。 恐怖さえ感じさせる、高梨の真剣な横顔。 「今度は絶対譲らねえ」 ───ねぇ神様。 もしあなたが本当に居て、高梨の運命を残酷に決めて、こんなにもたくさんのもの奪ってきたのなら。 いくら温厚な高梨でも、もう堪忍袋の緒が切れましたよ。 今度はあなたにだって逆らいますよ。 運命になんて、高梨は負けない。 ───私は、そんな高梨のことを応援したい。 だけど……………………