「女子も体育バスケ?」 僅かな沈黙を破って、彼がそう尋ねてくる。私も会話を途切らせまいと慌てて口を開く。 「バレーだよ。男子はバスケなんだ?」 「そうみたい。楽しそうだよね」 そこで私ははたと気付く。 ───そう言えばこの子、なんで保健室に居たんだろ…。 入学早々サボりってことはないだろうから、彼も何かしらの理由があってここに居るわけであって、 ベッドに座っていたし、体調が悪いのだとしたら手当てなんかしてもらってたら非常に申し訳ない。