「花瑠は、"強くなる"ってどうゆうことだと思う?」 捲っていた袖を戻して、私の方に向き直して聞いてくる。 「私は………そうだなぁ」 強くなるってことがどうゆう事かなんて考えたことなかった。 「えっと、私はその筋肉とかと言うよりは……今の自分に打ち勝つ事じゃないかなっ……」 「自分に………打ち勝つ?」 私の言葉の意味がよく理解出来なかったのか、眉をひそめて首を傾げる高梨。 とは言え、私も自分の言いたいことが明確に整理できている訳では無い。