【湊 side】



「ミナ、本当にもういいのか?」


「うん全然元気!岬も、熱下がってよかったな〜?」


「うんっおにーちゃんっ!」



1ヶ月振りに花菜さんと電話をした翌日、無事に岬の熱も下がり、俺自身も一晩ぐっすり眠ってだいぶ楽になっていた。


まだ僅かに怠さはあるものの、俺はどうしても学校に行きたかった。




結局 昨晩はうちに泊まっていった兄ちゃんと由香里さんは心配して「車だそうか」
と言ってくれたが、俺が断った。


強くなるための、第一歩だ。