明日も歌う あなたのために


またしても沈黙が漂う。


高梨の顔色は一向に良くならない。
今にも心臓発作でも起こすのではないかと
ハラハラしながら様子を伺う。


「大丈夫…?まだ気持ち悪い?」


「…………ん」


「戻しそう?」


高梨は静かに首を横に振る。



「そっか………」



──こうゆう時、あんまり話しかけない方がいいのかな………………?

1人にさせた方が………?

でも、高梨が"座んな"って言ったんだし………。



すぐ隣で、高梨は苦しんでるのに。

私は勝手に追い掛けたくせに、なんにも出来なくて………。




────おねーちゃんなら…………こうゆう時すぐ対応できるんだろうな…………。




病室での、あの出来事を思い出した。

高梨が、おねーちゃんのことを"花菜さん"って読んで、連絡先を交換した。



なんで今こんな事を思い出して、もやもや………してるんだろ。