明日も歌う あなたのために



高梨の鞄を持って教室を出ると、高梨は相変わらずフラフラしながら数メートル先を歩いていた。


そして、壁に手をついたと思うと、ずるずると崩れるようにしゃがみこんでしまった。



「た、高梨!」



慌てて駆け寄ってしゃがんで目線を合わせると、高梨はゆっくりと顔を上げた。



「佐原………?」



「た、高梨……顔真っ青だよ……?」



「ああ……はは、ごめんねちょっと気分悪くなっちゃった」



「ううん、大丈夫だよ休んで……」




──薬は……大丈夫かな?要らないかな?
あ……そしたら、水とか……




私がオロオロしながら高梨の周りを歩き回っていると、高梨はまたクスッと笑って私の腕を掴んだ。



「大丈夫だよ、佐原も座んな」



「え、あ、うん」