放課後になった。


 すると、後ろの席の
“香坂 美然”(コウサカ ミネン)に話かけられた。


「ねぇ、楓。」


「どうしたの?美然。」


 美然は名前の通り美しい。


 ハーフとかそういうのじゃなくて、黒髪の、日本美人って感じ。


 美然を見ていると、なぜか要と雰囲気が似てるって思うんだよね。


 高校に入って、仲良くなったんだ。


「朝、大変だったって、さっき聞いたんたんだけど何かあったの?」


 綺麗な目で、じっとこちらを見つめてくる。 


 心配そうで、そして知りたそうな目だった。


「あぁ、そういえば美然朝いなかったのか。」


 こくこくと美然は頷いた。


「朝ね、別に大変っていうほどでもないんだけど。」


 私は、朝のことを思い出しながら美然に話始めていった。