本気になんてなってやんない

朝、窓際ににある自席に座り寝ようと突っ伏していると、五月蝿い声が聞こえてきた

「おはよ〜!咲希ちゃーん」

「……。おはよう」

「眠たそーだね?寝てたー?」

「お前のせーで寝損ねたんだよ」

天月は「えー」と言いながら神弥に笑顔を向けた

神弥はそれを横目で見てため息をついた。しばらくすると担任が教室のドアを開けホームルームを始めた

ホームルームが終わり隣を見てみるとスーっと寝息を立てている天月がこちらに寝顔を向けていた

(こいつ、あたしは寝れなかったのに)

と神弥は思いながらデコピンをくらわした

「いたい!」

天月はビックリした様子でデコピンされたところを擦りながら目で訴えてきた

神弥はフッと鼻で笑い窓の方へ目を逸らした

隣の席になって気づいた事がある

こいつの周りにはいつも人がいること男女関係なくだおかげで寝れない。大迷惑だ。

それと意外にも彼女がいないことだ。

天月いわく「ちゃんと好きで大切にしたいって思う人じゃなきゃ!」だそうだ、
心底アホらしい恋愛なんてただの暇つぶしに過ぎないだろ
なんて言ったら殴られかそうだから言わなかったけど

そんなことを考えてると声をかけられていることにきずいた。

「ねぇねぇ咲希ちゃん!」

さっきの人達はどこに行ったのだろうか?

「なに?」

「今日は屋上で食べようか!」

「なにを?」

「お弁当!」

「誰と?」

「俺と!」

「今まで1度も食べたことないよね?!」

「うん!」

「……はぁ」

「食べよう?これからも!」

満面の笑みで見つめてくるし、断わる理由もないので

「あぁ」と、短く返事をした

午前の授業が終わり先に行くねーと言った天月を追いかけようと教室からでると数名の女子に捕まった。

「ちょっと話があんだけど」

天月に連絡をしようかと思いポケットに手をつっこんだが、連絡先知らないことを思い出し、スマホをポケットの中で離した。

(あぁ、面倒くせぇ)