「中尾さんの奥様。こんにちは。」

自分よりもはるかに年下だろう女性に
次々頭を下げる奥様達。


「こんにちは。今日の掃除当番はとてもキレイに掃除してはったわ。あの人だれやった?」

中尾さんの奥様は、にこやかに話しかけてきた。


つい一週間前に引越した私に。


「当番表では、中村さんでしたけど。」

「そう?ありがとう。お礼にうちでお茶でもどうですか?」

京都弁でやんわりといわれると断りにくい。


私は、中尾さんの家に招かれた。