倖羽くんが【10】と言い終わる前に
扉がものすごい勢いで『バンッ』と開いた



「ハァハァ…おい、倖羽あの話だけは辞めてくれ。」




「はいはい。言わないよ。それより、お客さんだよ。」




と、俺の方を指さして




「転校生。」





「なんだ、誰かと思えば、暁の所のお嬢さんじゃねぇか」




やっぱり11代目双雷福組長
多加橋 禅 だ。




「はは…久し振りだね。禅くん」






「そうだな、もう10年ぶりぐらいかな…」






「それよりさぁ、俺のクラスなんだけど。」






「3-Sだ。特別なクラスで入れる基準は、
頭脳明晰 容姿 族 だ。」





「でも、俺族にも入ってないし 頭脳も良くないし、
容姿は全然だぞどれが当てはまるんだ?」





(いや~…全部当てはまってるんだけどな…特に容姿は やっぱりいつになっても
無自覚だな…)
と二人は思った