イケメンエリート軍団の籠の中




「……はい」


舞衣は映画の世界での話だと思っていたのに、今、こんな近くにそんな凄い人がいる。


「天才でイケメンで金持ちで、全てを兼ね揃えている人間。
でも、分かるだろ?
あのきつい性格だから、あんまり女の子とどうなったとか聞いた事がないんだ」



「……そうなんですね」


ジャスティンの目がにやにやしているのが分かる。



「ねえ、そのスーツ、凪に買ってもらったんだろ?」



「え、何でですか?」



「俺には分かるの。
凪の好きなブランドも知ってるし、多分そのブランドのレディースのスーツだろ?」


舞衣は頷きたいけれど、真面目な性格のため頷けないでいた。


「いいよ、いいよ、俺は何も言わない。
二人がどうなろうと俺には関係ない事だからさ。

でも、舞衣、これだけは頭に入れておいて。
凪に本気になるにはちょっと辛いかもしれない。

あいつ、2か月後にはアメリカに帰っちゃうからさ…」