イケメンエリート軍団の籠の中




舞衣はジャスティンのスケジュールの関係で、今日は午前中に英会話の勉強をすることになった。

午後からプロジェクトチームのミーティングが入ったためだ。
幾つかの企業が関わった大掛かりな買収事業のため、ミーティングも内密にどこかのホテルの会議室を借りてすることになっている。


「ジャスティンさん、忙しいのにごめんなさい…」


舞衣は社長室の中ににある小さな会議室で、慌てて入ってきたジャスティンに向かってそう言った。


「いいよ、大丈夫だよ。
それに、これは僕のちゃんとした仕事だから」


ジャスティンはそう言うと、舞衣がテーブルの上に置いていたコーヒーを嬉しそうに飲んだ。


「舞衣、授業を始める前に、ちょっと聞きたい事があるんだ」



「何ですか?」



「凪と何かあった??」


舞衣は持っていたペンを床に落としてしまった。


「な、何もないですよ。
ただ、昨夜、家まで送ってもらっただけです…」


ジャスティンの顔は明らかに笑っている。
その笑顔は、全ての女性を一瞬で虜にさせるほどの魅力に満ち溢れていた。


「あ、あの、私も聞いてもいいですか?」


舞衣は質問攻めになりたくないために、こちらからも質問した。


「凪さんって、究極のお金持ちなんですか?」