イケメンエリート軍団の籠の中




舞衣のデスクを囲んで皆で賑やかに話していると、トオルが少し遅れて出社した。


「おはようございます」


舞衣は真っ先にトオルを見つけ、立ち上がって挨拶をした。


「おはよう。

あれ??
今日の舞衣ちゃん、なんかカッコいいぞ。
そのスーツだね、いいの持ってるじゃん。

うん、何だか痩せて見える」


その深い濃い色のグレーのスーツは、確かに舞衣を着痩せさせて見せた。
凪か勝手に決めた色だったが、舞衣は一目見てそのスーツの色が気に入った。
だって、昨日凪が着ていたスーツの色と一緒だったから。


「マイマイ、このスーツめっちゃいいやつだね。
どうしたの?どこで買ったの?」


洋服好きの映司は、舞衣のスーツを手に触って質問を重ねた。

舞衣は内心焦った。
今朝の出来事を皆に話していいものかと。
舞衣はなんとなく考えるふりをして凪の方を見てみると、凪もこちらを見ている。
それも口元に指でバッテンをして。

あ、黙ってろってことだ……

舞衣はすぐに機転を利かして映司に向かってこう言った。


「ここに就職が決まった時点で、思いっきり奮発して買ったんです。
お店は、う~~ん、カタカナの名前だったので忘れちゃいました」